Hirakawa-Shoji

誰が言ったかではなく、
何を言ったか、で判断します。

Making decisions based on what is said,
rather than who said it.

社会に出ると、“誰が言った意見か”で判断されるケースもしばしば。
「そんな世の中、理不尽だ!」と思うこともあるでしょう。
しかし、何十人という部下を抱え、幾多の荒波を乗り越えてきた経験豊富な上司と、新卒1年目の新入社員とでは、
その言葉の背景や重みに差が生じるのも事実。お客様や経営陣の立場を考えると、その判断も一理あるように思います。
特に、実際のビジネス現場となると、判断基準の大きな要素として“信頼”が重視されます。
だから、まずは“信頼”を獲得すること。ビジネスはチームで行うからこそ、その一員として認められることが大事です。
逆に、信頼される人間であれば、社長相手だろうが、上司相手だろうが、立場に関係なくみんなフラット。
入社したばかりの新人だろうと、本質的なアイデアは即採用。
上司だろうと間違った主張をしている人には、立ち向かうべき。
そうした前提のもと、私たちは、誰が言ったかではなく、何を言ったかで判断することを、ここに宣言します。

Project Story

[プロジェクトストーリー]

「親子で思いきり遊べる場所を作りたい」
社歴も立場も超えて、
ひとつの想いをカタチにする。

「奈良わんぱくランド はしゃきっズ」
立ち上げプロジェクト

多忙な日常生活から解放されて、ゆとりとくつろぎのひと時をすごしたい…。そんなお客様の声に応え、1987年にオープンした奈良健康ランド。天然温泉や岩盤浴、プール、レストランなどを備えた大型の健康ランドとして、多くのお客様に親しまれてきた。オープンから30年。今度は「もっと幅広い客層に楽しんでいただきたい」と、親子で遊べる屋内巨大エア遊具テーマパーク「奈良わんぱくランド はしゃきっズ」が誕生。全高約10m、広さ約1,000㎡の建物に全長9mの巨大スライダーや、埋もれるほど大量のボールを使ったボールプールなど、他にはないダイナミックな施設は今や奈良の人気スポットの一つに。しかし、施設ができるまでには様々な困難や苦労もあった。立ち上げの中心メンバーと現スタッフの2名がチームワークで乗り超えた壁やオープンまでの紆余曲折を語る。

Member

北出 篤

総支配人

[2009年4月1日入社]

中井 賢

副支配人

[1994年4月1日入社]

東出 太志

はしゃきっズ 遊具営業部
マネージャー

[2013年4月1日入社]

福田 友哉

設備・購買担当 チーフ

[2015年9月1日入社]

田中 沙季

はしゃきっズフロント担当

[2017年12月20日入社]

小林 美慧

はしゃきっズフロント担当

[2018年4月1日入社]

発端は“もっと多くの人に、
楽しんでもらいたい”という想い。

発端は“もっと多くの人に、
楽しんでもらいたい”という想い。

−まずは、はしゃきっズをつくることになったきっかけを教えてください。

北出:
健康ランドのメインのお客様はシニア層なので、もっと幅広いお客様に利用していただくために、ファミリー層へのアピールが必要なのではないかとずっと考えていました。
中井:
奈良健康ランドができたのは、今から約30年前。バブル真っ只中です。当時はこういった大型のレジャー施設が全国にたくさんあったのですが、不況とともにそのほとんどが姿を消しました。当施設が今もこうして多くの方々に利用していただけるのは、現状維持ではなく大きなリニューアルをしたからではないでしょうか。それがプール施設と「はしゃきっズ」なんです。
東出:
私はプール施設のマネージャーも担当しているのですが、夏休みの時期は毎年、本当に多くのファミリーに来ていただいて、新たな層の開拓ができました。ただ、問題は冬。室内プールなので年中利用できるのですが、秋ごろから徐々に客足が減り、冬はさっぱりです。これをなんとかしなければというところから、スタートしたんでしたよね。
北出:
そう。お客様は来なくても水道や光熱費はかかってしまいます。これが大きな問題でした。プールを閉鎖する案も出たのですが、温泉だけでは集客が厳しい。それで、プールの水を抜いて、冬の間だけ代わりにふわふわの遊具を入れたら遊んでもらえるかも、ということになったんです。
中井:
結果、大盛況で多くの方に来ていただけたのですが、続けるにあたって大きな問題が起こったんです。

−どんな問題ですか?

中井:
消防設備です。2〜3年は催事扱いということで問題なかったのですが、続けていくうちに消防署の施設への見解が「催事」から「常設」に変わってしまって、消防設備を設置しなくてはいけなくなったんです。プール利用だと水があるから問題ないのですが。
北出:
天井がとても高かったので、スプリンクラー程度では消火できないということで、ものすごく高価な設備が必要だと言われて…。どう考えても採算があわず、やむなく断念しました。でもファミリー層に来ていただきたいという目標は変わらずにあって、そのためのコンテンツは絶対に必要だというのはメンバー全員の考えでした。その中で、子供が自由に遊べる場所がほしいねという話になって。
東出:
じゃあ、一から施設を立ち上げようということで現場の意見がまとまったんです。施設を一つ立ち上げるのは決して簡単なことではないということは容易に想像できましたが、私はプールの責任者として現場で楽しそうに遊んでいる子供たちやご家族の姿を見ているので、絶対にやるべきだと思いました。
北出:
僕自身、「絶対にやる」と決めていました。やるというか「したい」なんです。その強い意志はみんなに伝わっていたと思います。
東出:
そうですね。その想いはよくわかっていました。
中井:
みんな総支配人の気持ちは理解していましたが、現実には壁がたくさんあって。まずは土地の問題。うちの建物はもともと敷地に対してマックスの大きさで建てていたので余裕がなかったんです。
北出:
それを本部の土地部門に相談して、うちは角地だったので、その利点を生かしてなんとか建てられることになって。
中井:
場所も苦労しましたよね。もともと今とは違う場所で考えていたんですけど、配管が埋まっていたりして物理的に厳しくて。道路側の土地に建てると駐車場が建物の後ろになるので、出入りが危ないんじゃないかとか、本当にいろいろと問題がありましたよね。

みんなで意見を出して、みんなで決める。
そうすれば、もっといいものが生まれる。

−新しい施設を建てるにあたって、本部の了承が必要ですよね?

北出:
稟議書をつくって、一人ひとり、役員に決済をもらって、社長にも直接話をしました。

−役員の方の反応はどうでした?

北出:
周辺にも徐々に子供向けの施設ができはじめていて、前ほどのインパクトはないのではないか、土地をいじってまで本当に価値はあるのかということは言われましたね。でも10年先を見たときに、このままではダメだという確信があったんです。シニアをターゲットにした健康ランドだけでは絶対に無理がくると。ターゲットをファミリー層に広げて、今動き出さなければいけないと、それは現場の共通認識でしたね。
東出:
そういったことも話しましたが、説得材料ももちろん用意しました。まず、近畿圏内のファミリー施設はほぼすべて行ってリサーチしましたよね。
中井:
そうそう。みんなそれぞれ子供を連れて。あれはすごく参考になったよね。
北出:
「はしゃきっズ」には、そのときリサーチした施設のいいところをふんだんに盛り込んでるんです。
東出:
あとは、トイレとか遊具の素材。どんなものに子供が興味を示しているのかといったことや動線なども徹底的に調べました。
北出:
施設運営のノウハウはあっても、子供相手は初めてなので正直怖かったですね。安全性を担保しながらも、集客をする難しさもありますし、新しい施設を一つつくるわけですから、人の雇用から教育、すべてをやらないといけない。本当に大変でしたが、すごくいい経験をさせてもらいました。
−総支配人にとってはものすごく大きな賭けですよね。当然不安や怖さはあったと思いますが、その賭けにみんながついてきてくれていることは、大きな励みになったのではないですか?
北出:
ついてきてくれる、というよりもどちらかというとやりたいことを言わせてもらって、それをみんなが実現してくれるという感じなんですよ。
福田:
リアルジャイアンですからね(笑)。

−ジャイアンですか(笑)。

東出:
決して押し付けたり、命令したりするジャイアンではないんですけど、「こんなのがやりたい!」といった感じでアイデアをどんどん発信してくれるので、僕らはそれをどうやったら実現できるか考えて実行するという感じです。
中井:
僕たちの仕事は、総支配人のやりたいことを形にすること。でも、やり方は自由なんです。それはやっぱり信頼関係があるからなのかなと思います。
福田:
竣工間近で「俺はフリードリンクがやりたい」って言い出したときは、本当にびっくりしました(笑)。
中井:
あったね。内装も建物もほぼほぼできているのに、急にドリンクバーを常設でつけたいと。しかも突然LINEで送られてきて、全員「え?」って(笑)。
北出:
はっはっは。そうそう、LINEしたね。子供が走り回った後に自由に飲めたらお母さんも喜ぶだろうし、子供たちが遊んでいる間にお母さんもコーヒーを飲めるしね。入場料にドリンクがついている施設って他になくて、これはいいアイデアや!って。今ならどうにか間に合うって福田も中井も言ってくれたし、“やりたい”って言えばみんなが動いてくれるんですよ。
福田:
施工業者の人に相談したら、ギリギリできるよって言ってもらえたのでなんとかできました。でも売店でドリンクを販売する予定だったので、それ用の製氷機とかもすでに搬入していて。
東出:
営業としては、売店のメニューも変えないといけなくて、本当に慌てました。今思えばやってよかったと思いますけど。
中井:
とりあえず、製氷機は使われずに今も置いてあるな。
福田:
そうそう(笑)。

−なるほど、リアルジャイアンとはそういうことなんですね。

中井:
でも、イベントや宣伝広告など、全部全員でアイデアを出し合って決めていくんですよ。それぞれ担当はいますが、自分の分野外のことでもガンガンアイデアを出しますよね。
北出:
ちょっとした合間の時間や休憩のときなんかでも常に話をしていますし、ミーティングではみんなでテーブル囲んで、ホワイトボードに浮かんだアイデアをかたっぱしから書いていって意見を出し合ったり。
一人で考えたことなんて、たかがしれてますからね。思いを持った人間が集まって知恵を出し合った方が絶対にいいものができると思うんですよ。
福田:
いい意味で上下関係がないですよね。立場にかかわらず、どんな意見も受け入れてくれる環境なので、なんでも言いやすいです。

オープニングは目標を上回るほどの大盛況。
はしゃきっズはこれからも進化していく。

−そして迎えたオープン日はいかがでしたか?

北出:
たくさんの人たちが来てくれて大盛況でした。上々の滑り出しでほっとしましたね。
東出:
ほっとしましたねー。
中井:
でも、なぜか、自信はありましたよね。
北出:
あった、あった。オープン直前は特に「はやらないはずがない」くらい思ってましたもん。たくさん視察に回った分、こんな遊び方できるところは他にない、絶対に子供も親御さんたちも喜んでくれる、そんな自信がありましたね。
東出:
ただオープンが8月18日で、すでに夏休みが始まっていたので、アルバイトの確保には苦戦しました。結局、想定していた人数は集まらなかったんですけど、結果的に集中してトレーニングができましたし、現場のスタッフもかなり頑張ってくれて、トラブルもなく無事に初日を終えることができました。

−アルバイトの採用基準は当然、「子供好き」ですよね。

東出:
それはもう絶対条件。あとは特技があるかを聞くようにしていましたね。田中は元保育士なんですが、子供の扱いや親御さんの対応なんかはやはりうまいですね。
田中:
読み聞かせや保護者対応は前職が役立っていると思います。それだけではなくて、イベント企画とかも意見を聞いてくださったり、いろんなことにチャレンジさせてもらえるので、やりがいがあります。
東出:
田中も小林もまだ若いですが、いろいろ任せるようにしています。やりたいことを言ってくれますし、頼もしいですね。
小林:
総支配人も東出マネージャーも距離が近くて、仕事の真面目な話からしょうもない話までなんでも聞いてくれるので、言いやすいんです。
田中:
アルバイトさんへの指示など今までやったことがなかったので、最初は戸惑いましたが、東出マネージャーから学ぶことも多いです。しんどいときはいつも気にかけてくださったりとか「大丈夫?」って言われるだけでほっとするので、私も周りをしっかりみて、声をかけるようになりました。
小林:
ちゃんと見てもらえているなというのがわかるのがうれしいよね。私は新卒入社なので、会社ってもっと上司の人とか話しにくい雰囲気を想像していたんですけど、本当になんでも話せる環境なんです。あとはいろいろ新しいこともやらせてもらえるので、楽しいですね。
北出:
僕は黙っているとこんな顔なんで、怖がられるんですよ。
小林:
見た目は怖いんですけど、面接で「めっちゃやさしい」って思いましたよ。
北出:
それはよかった(笑)。やはり一つのプロジェクトを動かそうとしたら、チームワークは不可欠ですので、コミュニケーションは本当に大切にしています。この施設だけではなく、他事業部のメンバーが手伝いに来てくれたり、社長も気にかけてくださって、はしゃきっズは平川商事全社でやり遂げたプロジェクトだと思っています。
東出:
コミュニケーションも大切ですが、メンバー一人ひとりにある程度裁量があって自由に動けるのもスピード感を持ってプロジェクトを動かせた理由の一つでしょうね。
北出:
そうやね。目指すのはトップダウンではなく、「考える集団」なので、方向性だけ決まったら、みんなには自分で考えて動ける環境を意識的につくっています。もっと多くの人たちにはしゃきっズを楽しんでもらえるよう、メンバーと力を合わせてまだまだ進化させていきたいですね。